夢を追え!!
「今さらだけどさ、雪兎いつも勉強付き合ってくれるけど、自分の勉強大丈夫なのか?」
図書館に向かいながら、彰矢の言葉に滝原とくまもハッとしたような顔をする。
「別に範囲は同じだし、問題ねぇよ」
「余裕に見えるのは気のせいか?」
「よゆー。まぁ、分かんなかったら直矢か青羽に聞くからな」
「嫌味か、うぜぇ」
心底嫌そうな顔をする滝原に悪い笑みを向ける。
まぁ実際、そんな勉強しなくてもいけるし。オレの意地をなめんなってんだ。
「雪兎は勉強好きなのか?」
「…好きではねぇよ。でも、必要だからな。それに、自分のやりたいこと貫き通すための道具だから」
成績が良ければ。学生におけるこれ以上にない武器だ。学生の本分をきちんとやってれば、文句も言えねぇだろ?