夢を追え!!
「塩岡、お前何言ってんだ」
「え、だから試合は出ますって」
「再試は?まさか、受けないとか言わないよな」
キャプテンと副キャプテンの表情がみるみるうち険しくなっていく。
「再試なんていつでも受けれるじゃないですか。なんでそんなピリピリしてるんです?」
塩岡の一言に確信する。あーダメだ。こいつ高校での再試の意味分かってねぇな…。
そんなことを思いながら呆れた視線を送っていると、キャプテンの表情が鬼と化してた。この人もこんな顔するんだとか、のんきに考えてしまう。
「中学生じゃないんだぞ!何言ってんだ!!」
案の定、怒鳴り声が響く。
さらっと耳を塞いで回避しつつ、ようやくヤバイと思ったらしい塩岡が青い顔をする。