夢を追え!!
「再試は絶対に受けろよ。受けなかったやつが1人でもいた部活は停止になるから」
怒り冷めきらずといったキャプテンは、もう塩岡に目も向けていない。
「え、マジですか!?」
「マジだよ。先生たちが、あまりにも再試サボる奴が多かったからって」
こっそりと言ったように彰矢が副キャプテンに耳打ちする。副キャプテンは呆れながらそう口にしていた。
「さて、助っ人呼べるか?」
さらっと口を開いたキャプテンはすっかり切り替えてる。
でも、誰も難しい顔をするばっかで、アテが思い付かないらしい。
「オレ心当たりありますよ。そのまま入部するかもですけど」
かるーく手を上げつつ言うと、全員の意外な目を向けられる。