夢を追え!!

「ゆき、お前も着替えてこい」

「はーい」

「雪兎、わかってんだろうな?」

「うるせぇ変態」

適当に受け流しながらスタッフオンリーのドアを潜り2階に上がる。

カバンを手に持ちかえ、自分の部屋に入るなりベッドに投げ捨てる。

制服を脱ぎ捨て、壁にかけられた朝はなかったはずの店の制服にため息をこぼす。

あいつらやだって言ったのに…!

それを無視してクローゼットの中を開ける。だけど、あるはずのものがなく、代わりにあったのはふざけた置手紙だけ。

『ゆきちゃんの制服はあーっち!(>ω<)/。・゜゜・』

…コロス

とは言っても時間ねぇし、制服ねぇし…。

あ゛ぁっもう!!

仕方なく、本当に仕方なく壁にかけられた店の制服に手を伸ばした。
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