夢を追え!!
5.執着
ストーカー?
「ゆきくん、戸木くんたちが呼んでるよ」
「はーい」
ドリンクの用意をしていたところに小月先輩が呼びに来た。
残りを先輩に託してグランドに急ぐ。
大会まであと1日。岩田もすっかりチームの一員になれて、仕上がりは上々といったところだと思う。
というのも、キャプテンたちが頭下げて立ててもらった顧問の先生はサッカーどころか、スポーツとは無縁なタイプの先生だった。
そんな先生も一応と様子は見に来るものの、アドバイスなんて出来るわけがなくて、ただ見に来てくれているだけ。
だから、キャプテンを中心に練習メニューを考えたりするのはずっと変わらない。
まぁ、オレがちょこちょこ口を出したりさせてもらってるけど。
なんか思い付いたのかな?
そんなことを思いながらグランドに到着すると、キャプテンと副キャプテンが話し込んでいた。