夢を追え!!
「それ荻原じゃダメなのか?」
「雪兎で意義ナーシ」
さも当然と言わんばかりの言葉に耳を疑う。
言葉を発した先輩たちはもちろん、話していない先輩たちも反対するような顔はしてない。
初めは真っ青だった1年まで…。
全員の反応を見たキャプテンから視線を受ける。
「異論は俺たちにはない。荻原次第だ」
みんなから視線を受ける。
…信用されてる。その分、期待されてる。
分かってる。…分かってるからこそ、それの重さを感じる。
キャプテンたちの信頼にオレは、応えたい。
「…分かりました。引き受けます」
「頼むぜ、荻原監督!」
「ありがとな」
賛辞と拍手に急に気恥ずかしくなる。
その後、キャプテンから大会本部に連絡を入れ、ギリギリエントリーに間に合ったことでホッとした。