夢を追え!!
ゲラゲラ笑ってると、由和の姿が消えた。
あれ?とか思ってると腹に更なる衝撃。ぐぇ…。
「ッふざけんな!!由和も、怜も!!」
顔を真っ赤にさせて叫んでる雪兎だけど、もう女にしか見えねぇし、惜しげもなく広げられたスカートからチラリとのぞくそれに頬が勝手に緩んだ。
「ほら、ゆき暴れない暴れない」
「青羽離せ!!こいつら許さねぇ!!」
俺と由和を交互に蹴っていたゆきが青羽に押さえられる。力負けして俺たちから引き離されるゆきは出鱈目に暴れ始める。
ついでに、自由になるのが足だからだろうけど、やたら蹴りを飛ばしてる。
「「…黒」」
「あ?」
「は?」
その場に響いた呟きに一瞬なに言ってんだというような空気が流れる。
一瞬こそ呆けたゆきだけど、次の瞬間顔を羞恥に染める。