夢を追え!!

翌日。

机に鞄を置きながら教室を見回す。

…水城さんの姿は今のところなさそう。

やっぱ、昨日突き放し過ぎた、かな…?

少しだけ昨日の言葉に後悔する。でも、あのままじゃ、ダメだったのは分かる。

だからと言って、どうするのが正解だったのか…。

「ゆき」

肩を叩かれて振り返る。いつの間にか登校してきた愛華は、オレと同じように教室を見回してる。

「あんたのせいじゃないわ。あの子自身が強くなんなきゃ意味ないもの」

「…そうかもしれねぇけど」

言い方をよく考えればよかったのかな。

そうすれば、水城さんだって傷つかずに…。とか考えてたところに背中からすんごい衝撃。

「っもう!そういうとこ女々しいわね!!ゆきのせいじゃないって言ってるでしょ!」

「ッゲホッゲホ…も、もうちょい、優しく…」
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