夢を追え!!
「ッバカァァアアアア!!!」
響き渡るゆきの絶叫。青羽は何を思ったかゆきを離しちまう。もちろん呟いた俺とルナがゆきの標的になるのは言うまでもない。
ってヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!
慌てて起き上がって俺が使ってたほうきを武器に追っかけてくるゆきから逃げる。
いや、流石に武器使われたら逃げるしかねぇよ!!!
「ゆき落ち着けッ!」
「大体暴れるお前のせいだろうがぁあああ!!」
「うるせぇ!!」
「はい、そこまで」
「うぎゃ!?」
ゆきの変な声に足を止めると、直矢に捕まったゆきの姿があった。
片手で押さえられてやんの。ゆきやっぱ女なんだよなぁ。
「直矢はーなーせー!!!」
「そこまでと言っただろう。店で暴れるな」
「ッ…でも、怜が!!」
「怜、ルナ」
直矢の声に自然と直立不動になる。それはルナも同じようで、固まってた。