夢を追え!!
「それに、オレはお前らを夏の大会に出すつもりだ」
「…え?……でも、部員だって」
「お前がさっき言ったんだろ。勧誘でも、とりあえず助っ人でも何でもいいから集めて大会に出る。そのためのプランを昨日からずっと考えてた。…彰矢はやらねぇの?」
「っやる!!」
即答の言葉にホッとする。
拳を突き出すと、間髪入れずにぶつかってきた。
彰矢の瞳に戻った希望に、胸が高鳴るのを感じる。心地いいこの感覚に、ずっと浸っていたい。
そのためなら、オレはオレを利用し続けることだって厭わない。
「お前らで勝手に決めるな!」
「あだ!?」
「俺様を無視とはいい度胸だなぁ!」
後ろから次々に叩かれる。振り返ると、呆れ顔の滝原を筆頭に1年もマネージャーも出てきていた。
げぇ、聞かれてたのかよ。