夢を追え!!

全員が同じ方向を見る。

その一体感は、きっと辛い状況すら打開してくれる。

…って、もうそろそろ限界…。

「ッ彰矢!離れろ!!」

「え?あ、あぁ…」

なんでそんな捨てられたような顔してんだよ!こっちが悪いみたいだろっ!!

とか思っていたら、頭に重み。

「さっき先輩に言ってたことと変わってねぇか?カントクさんよ?」

滝原に脳天から押し潰されるように押される。

「た、し、か、に。お前あの大会だけ監督っていってなかったかー?」

退けようとした直後に岩田まで滝原の手に手を重ねやがる。

「っお前ら!ちぢっ!!?」

文句を言おうとしたのに、さらに重みが乗ってきて言葉が止まる。

くままで無言で押すんじゃねぇよ!!

「ッお前らは、な、せ!!!」

わざとしゃがんで逃れるけど、でかいのが3人揃って潰しにかかってくんじゃねぇっ!!

睨み付けても、痛くも痒くもない顔をされた。

こいつらっ!!
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