夢を追え!!

「荻原、引かれてんぞ」

「はぁ?なにが…」

滝原の視線が違うとこ向いてるのに気がついて、視線を追ってみると、怖々とした目を向けてくる男子生徒。

…やらかした。

「あ、あの…」

「っひ…し、失礼します!!」

「うわぁ!!待って待って!!おい彰矢起きろ!滝原も笑ってんじゃねぇよ!!」

全力で逃げようとする男子生徒を引き留めようとしてんのに、彰矢は伸びたままだし、滝原は笑ってるし!!

なんとか引き留めたはいいものの、今度は騒ぎすぎて注目の的になってしまった。

結局、部室に移動して、ようやく仕切り直し。

なんでかスゲー疲れた。

まぁそこは、置いといて。すっかり恐縮してる彼に対して、なぜかどや顔の彰矢。
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