夢を追え!!

「入部迷ってるなら、今日は見学してくか?練習も参加してくれていいけど」

「っえ、あ……ぼ、僕は……その…………」

口ごもって、何度か口をパクパクさせたあと黙りこんでしまった。

…あれ?マネージャー希望?でも多分だけど、鞄から飛び出してるのスパイクだよな……。

言葉を待っていると、何を思ったか彰矢は野々村の背中を叩いて肩に腕を回す。

当然野々村は飛び上がった後、音を立てて固まっちまった。

「野々村、中学もサッカー部だったんだろ?一緒にパス練しようぜ!」

「っあ………う、うん…」

…あれ?意外とあんな強引でいいのか。

彰矢に連れられるまま、部室を出ていった2人。

「…あいつ、大丈夫か?」

「さぁ?でもボール前にした豹変するかもよ?」

…豹変してくれ。頼むから。
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