夢を追え!!

大人しく殴られるのを待っていると、横から手が伸びてきて振り下ろされた拳が受け止められた。

同時に肩を引かれ、誰かに受け止められる。

「やめとけよ。反省文じゃ済まされねぇぞ」

「大丈夫?監督」

「…」

拳を受け止めている響先輩と、受け止めてくれたのが萊先輩。

2人の登場は結構想定外…。

それは先輩たちも同じか、興が冷めたように表情が落ち着いていく。

「五十嵐には関係ないだろ」

「大有りだよ。俺、サッカー部戻ったからな」

「は?」

「ちなみに俺も。かわいい後輩兼、監督が殴られるとこ黙って見てられるほど薄情じゃないよ」

響先輩と萊先輩の言葉は先輩たちは寝耳に水だったのか、 驚きを隠せていなかった。

でも、状況を飲み込んでくると、舌打ちするなり、響先輩の腕を振り払った。
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