夢を追え!!

「彰矢、オレの部屋でいい?」

「え、あ、うん?」

彰矢が返事したのと同時に、あちこちから何かを落としたような音が響く。

なにやってんだ?

「雪兎、リビングでやんなさい。お前の部屋の机じゃ、2人並んでノート広げられないだろ」

「あ、そか。じゃあリビングの机使うなー」

青葉の言う通りだ。勉強机の上の状態思い出しながら、彰矢を連れて居宅スペースに繋がるドアを開けて階段を上がる。

にしても、みんな変なの。ボンミスなんてらしくないのに。

2階に上がると、自分の寝床にいたルトがのっそりと起き上がってお出迎えしてくれた。

「ルト、ただいま」

「ナ゛ァ~」

「おじゃましまーす」

「そこ座って、お茶入れるから」

居宅スペースは正直そこまで大きくない。2DKだからって、オレに個室くれて直矢と青葉は同じ部屋で寝起きしてる。

まぁ、青葉は時々実家帰ってるけど…。
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