夢を追え!!

「…私、間違ったこと言ってないよ。ただの逆ギレでしょ?なんでダメなの?向こうだって、怒らせるようなこと言ってきたよ?」

「それでも、お前は挑発するような言葉を使っただろ」

「私はただっ!事実を並べただけだよ!!それなのになんでっ」

息が詰まる。

言葉を飲み込んで乱れかけた呼吸を整える。

「ゆき、正論が全て相手を納得させるわけじゃない。むしろ、怒りを煽ることのほうが多いのかもしれないよ。特に、ゆきたちはまだ高校生なんだからさ」

青葉に頭を撫でられながら、ゆっくりとした口調で話しかけられる。

頭では分かってる。怒らせたこと、言葉を言い方を間違えたこと。

でも、同時に自分のせいじゃないって気持ちも大きい。

分かってる、分かってるけど…。

「…なんで、私ばっかり我慢しなきゃいけないの?」

直矢と青葉が口を閉ざしてしまう。
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