夢を追え!!

「っん…んあ?」

おっも…。ってルトに潰されてたのか。

「ナ゛ァー」

「なんだよ、飯もらっただろ?」

顔舐めてくるルトにたまらず起き上がる。途端に目の前が回りかけて目を閉じた。

1回飲まなかっただけでこれか。

「はぁ」

分かってる。自分のこと。分かってる、分かってる…。

深呼吸をして目を開けると、ルトの顔が目の前にあって、思わず吹き出す。

「心配してんの?ルトのくせに」

「ニャー」

また顔舐めてくるし。ルトの頭を撫でてゆっくりベッドから立ち上がる。

てか今何時だろ?とりあえず喉乾いた…。

壁伝いにリビングに行くと、ソファーで寝落ちしてる直矢がいた。

珍しい。どんなに疲れててもベッドで寝る直矢がソファーで寝てるなんて。
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