夢を追え!!

午前中のテストが終わり、ようやくやってきた昼休み。

はぁあ、さすがに腹へったぁ。寝坊はしたけど弁当はしっかり用意してくれた青葉に感謝しつつ、それを机に広げる。

「なぁ、荻原」

「ん?」

顔をあげると、でっかい奴がいた。

てかマジででけぇ。俺より頭2コ分ぐらい高くね?

思わず口開けたまま見上げていると、ぬっと何かを出される。

「昼、一緒にいいか」

「…お、おぉ」

なんか、無駄に威圧があるぞ…?

前の席を借りたそいつが座ってもやっぱりでかい。そして、弁当もなんか2つでかいのが机に置かれる。

「なぁ、名前…なんだっけ?」

「…大熊刃」

「…くまって呼んでいいか」

なんだろう、思わずそう聞き返した。

くまは頷くし、そのまま大熊はくまとなった。
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