夢を追え!!

息継ぎなしに一気に言葉を吐く。

嫌味っぽくなるくらい許してほしい。本当になんにも聞いてねぇし…。

両側から小突かれたけど、シラネ。そっぽ向いてやった。

「五十嵐くん、荻原さんに謝って」

「お前が話したいって言ったから連れてきてやったのに!?」

「こんな不機嫌な荻原さん連れて来いなんて言ってないわよ!!」

遠慮のないやり取りに、親しい間柄なのはなんとなくわかる。

わざとらしい咳払いをしたもう一人の先輩は、急に頭を下げてくる。

「ごめんなさい。今日のことも、私達がグランドに押しかけに行ってしまったことも」

急な話の切り替わりに、もう一人の先輩も頭を下げてくる。

そんな先輩たちに、態度を改めない訳にはいかない。
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