夢を追え!!

翌日から、試合に向けての練習を始めた。

全員、試合が楽しみなのがよく分かるほど、浮かれた表情をしてる。

締まらない練習になるなら速攻で締めようと思っていたものの、それは杞憂に終わる。

「締まっていこう!練習で怪我なんかしたら、勿体ないだろ?」

キャプテンの言葉で、気持ちが締まったのが分かったから。

二木先輩、自分はキャプテンに向いてないってよく言っているけど、そんなことないんじゃないか。

響先輩は、そこまで見抜いていたのかも。

「雪兎くん、トーナメント表出たよ」

「ありがとう、水城さ…」

「最初の試合相手どこだ!?」

どっから聞きつけてきたのか。背中に覆いかぶさってきた彰矢。
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