夢を追え!!
試合の日付が決まると、時が過ぎるのはあっという間だった。
チームのやる気は高くて、練習にも身が入っているのが分かる。
夏休みに突入したすぐの土曜日、1回戦の試合のために早朝から集まっていた。
「緊張してきた…!」
「試合会場まで電車だから、乗り間違えないでくれよ?」
全員揃ったのを確認して会場へ移動する。
試合への気持ちが押さえきれないのか、彰矢はずっとソワソワしていた。
会場につくと、全員緊張というより楽しみが勝るようで、楽しそうに笑っていた。
「ギャラリー、あんまりいないわね」
「まぁ、初戦の無名校だから。父兄が居るだけいいんじゃないか?」
まぁ、父兄がいるのも相手校だけど…。