夢を追え!!
その後は、3人に引っ張られるように祭りの中を進む。
ゴチャゴチャした中は慣れないけど、とりあえず迷わないことに安心して屋台は見れた。
「そろそろ花火始まるんじゃないか?」
「俺、穴場知ってる!」
「じゃあそこ行くか」
彰矢の案内でついたのは、少し小高いところにある公園だった。
人気はあるものの、祭り会場よりずっと空いてる。
「俺かき氷食いたい」
「俺も!」
「荻原は?」
「飲み物でいいや。自販機そこにあるし、3人で行ってこいよ」
あの人混みに戻るのを躊躇して、3人を見送る。
…意外と祭りって疲れる。
ジュース片手に近くの木にもたれる。思いの外体力を持っていかれてたことに気がついて息をつく。