夢を追え!!

「…あ」

不意に上がった花火に思わず顔が上がる。

彰矢たち、間に合わなかったなぁ。

次々に上がっていく花火に、何処からともなく歓声が上がる。

「始まっちゃった!!」

「あれ、先輩たち」

「よ!」

「監督1人にしてやるなよ〜」

買いに行ったはずのかき氷は手になくて、食べてきたらしい。

だから遅かったのか。

そのままみんなで固まって花火を見る。

みんなの顔を見ると、思い思いに花火を見上げてる。…こんな思い出が作れるのも、きっと…。

花火大会が終わるまで、空を見上げ続けた。
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