夢を追え!!
「それじゃあ、決まりだな。スパイクはあるか?」
そこは全員抜かりなく、服まで持ってきてた。
キャプテンに導かれて連れてこられたグランドには、ユニホーム姿の先輩が4人いた。
その他の先輩たちはコート外でパス練してるのを見ると、相手してくれるのはキャプテンを含めたあの4人の先輩らしい。
「あれ、2人増えてるな」
「丁度いいだろ?」
「よろしく」
キャプテンが先輩たちの輪に加わると、なんか緊張してくる。
あの時みたいだ。あの時、初めて直矢たちに、サッカーを見たときみたいな…。
「それじゃあ、始めますか!」
「よろしくお願いします!」
「「「「お願いします!!!」」」」
それぞれのポジションに立ったところで気づく。
あれ、これ1年全く連携とれなくないか?
個々のポテンシャルとか、全く知らねぇんだけど…。