夢を追え!!

「は、女?」

「荻原く…さんが?」

悪意をぶつけてきた奴らだけじゃなく、クラスのあちこちから聞こえてくる声にため息をつく。

仕方なく滝原の隣に並び、隣で身を縮めてる女子の1人の腕を掴んで引き寄せる。

「証拠」

掴んだ女子の手を自分の胸に押し付ける。途端に顔を真っ赤にさせた女子と、何故か凍り付いた教室の空気。

なんだこれ。しかもなんで顔赤くなってんの?

「分かった?」

「ッコクコク」

何度も頷く女子に、手を離すとすぐに手を引っ込めて真っ赤になった顔を隠すように俯いてる。

女子の反応にクラスメイトもオレが女だって判断を下す。呆然としてた男子だけど、急に我に返ったようにオレを見てくる。
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