夢を追え!!
「まぁ、誤解させるようなことしたオレも悪いけどさ。…お前らにとやかく言われるいわれはねぇよ」
「…」
押し黙る4人から視線を外し、隣に立ってる滝原を見る。
「庇ってくれたのはサンキューな。でも、カミングアウトは他人からするもんじゃねぇよ。オレは別に隠すつもりはなかったからいいけど」
「庇ったわけじゃない」
「んー、でもありがとな」
視線を合わせようとしない滝原に少しだけ胸が痛んだけど、今はそれでいいと思う。
愛華のところに戻れば、今にもあの4人を殺しにかかりそうな目をしていて、それをなだめる。
「ゆき、離しなさいっ!!」
「もういいって」
「でも!!」
「愛華、ビ〇コねぇ?腹へった」
「っはぁ!?もう、しょうがないわね」
愛華なんでいつも備蓄してるんだろ?とか思いつつ、ありがたく受け取ったビ〇コの袋を開ける。
まぁ、クラスメイトからなんか言われるのはいいとして、部活どうなったかな…。これで入部拒否されたら辛いなぁ…。
とか考えてるうちに先生が入ってきて、急いでビ〇コを食べ切った。