君と、私の365日
「あっ、あの‥‥助けてくれてありがとうございました」


満面の笑みを浮かべる君は、優しく笑う。


これが、彼女の素顔か‥‥


「「「「(可愛い、何あの表情ッッ)」」」」



俺はギロリ、とやつらを人睨みする。


「俺らは、聖竜って言う暴走族だよ。

ちなみに、この銀髪が総長の聖也」


仁が、聖也を指差す。


軽く自己紹介を終え、凛を見ると未だに苦しそうに顔を歪める。


「おい、大丈夫か?車出してやるし、病院行くぞ」


「いいのダメ。保険証ないから」


「それって‥‥‥‥「家族なんて、いないから。

お願い、ここに居させて。出来ることならなんでもするから、お願い居させて」



苦しそうに胸を抑える君の肩を抑えたのは、俺でもない。


「居ていいよ」


頼だった。


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