君と、私の365日
「頼、幹部になるの断ったのは、凛がいるからか?」


「えー、幹部断ったの?ありえねーし。なんで」



静かに口を開いたのは頼ではなく、新一だった。


「幹部になったら、凛が狙われるから‥だろ?」



「つまり、凛ちゃんを守る自信がないってことか」


仁が、ニヤリ、と笑う。


「そうだろ?自分の彼女が狙われて、守る自信がないってことだろう?だせぇな。」


春が、バカにした様に笑う。


「‥‥ッッ」

頼が、悔しさから顔を歪ませる。

< 21 / 109 >

この作品をシェア

pagetop