君と、私の365日
「総長さん、お話があります」


「凛‥‥」

大丈夫、と頼に、笑う凛。


ーーーーーーー総長室に通される。


不安げにみる頼の瞳が揺れていた。



「総長さん、私頼くんとここ出てくね。けど、その前に私の気持ち聞いて欲しくて。


‥‥私、聖也さんが好きです。


だけど、頼くんも私には大切な人。


私は頼くんを裏切れない。


だから、私はこの気持ちに気づかない振りをしたい。


‥さようなら‥」



凛が、下を向く。

泣いてる?肩が上下してるのを見て、俺は不覚にも凛を抱き締めてしまった。





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