君と、私の365日
皆で凛の病院に行き、移植前の応援にいった。

やはり、聖也だけは居なかった。


ほのかに笑う凛は、強い。


本当は、この中に愛しい人がいないのが、悲しくて泣きたいはずなのに、君はしない。


笑ってる。

こんな顔させる聖也が、憎らしくて仕方なかった。


赤いランプがつき、移植が始まった。


「生きて、幸せになって」俺、頼は呟く。


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