地味OLはシンデレラ
会議室の机の上に、昨日撮影した写真を並べていく。
写真に映る栗原の顔は、どこか妖艶で男心をくすぐり、惹きつけられる。
あまりに集中して眺めていた。
「おーい。朝海ちゃんに魅とれてるのか~?」
社長の声にバッと後ろを振り返る。
「違いますよ!」
慌てて否定したものの、社長はニヤニヤ笑ってる。
「でこぼこコンビでいいじゃないか」
はぁ!?なにが?
あぁ。身長のことを言ってるのか。
俺と栗原は30センチくらい身長差がある。
栗原は小動物みたいだ。
「朝海ちゃんのことだけど、内密にしてくれ。まぁ、篠宮くんのことだから、心配はしてないけど、一応な」
社長は急に真剣な顔で、部下の俺に頭を下げた。
「頭上げてください。誰にも言いませんよ」
昨日驚いたのは、栗原の変身ぶりだけじゃなく、社長と栗原が身内だってこともあった。
「驚きましたけど、事情があるんでしょうし」
きっと何かワケがあるんだろうと思っていた。
ヒメ株式会社は姫野社長が一代で築いた、業界シェアナンバーワンの大きな会社だ。
独身の姫野社長の唯一の身内が栗原だということは、いろいろ大変なこともあるんだろう。
25歳の若さで、なにか事情をかかえる栗原のことを思うと、なんとも言えない気持ちになった。
写真に映る栗原の顔は、どこか妖艶で男心をくすぐり、惹きつけられる。
あまりに集中して眺めていた。
「おーい。朝海ちゃんに魅とれてるのか~?」
社長の声にバッと後ろを振り返る。
「違いますよ!」
慌てて否定したものの、社長はニヤニヤ笑ってる。
「でこぼこコンビでいいじゃないか」
はぁ!?なにが?
あぁ。身長のことを言ってるのか。
俺と栗原は30センチくらい身長差がある。
栗原は小動物みたいだ。
「朝海ちゃんのことだけど、内密にしてくれ。まぁ、篠宮くんのことだから、心配はしてないけど、一応な」
社長は急に真剣な顔で、部下の俺に頭を下げた。
「頭上げてください。誰にも言いませんよ」
昨日驚いたのは、栗原の変身ぶりだけじゃなく、社長と栗原が身内だってこともあった。
「驚きましたけど、事情があるんでしょうし」
きっと何かワケがあるんだろうと思っていた。
ヒメ株式会社は姫野社長が一代で築いた、業界シェアナンバーワンの大きな会社だ。
独身の姫野社長の唯一の身内が栗原だということは、いろいろ大変なこともあるんだろう。
25歳の若さで、なにか事情をかかえる栗原のことを思うと、なんとも言えない気持ちになった。