地味OLはシンデレラ
みんなにバレました。
8時過ぎに出勤すると、篠宮部長はすでにデスクで仕事をしている。
ここは会社。
昨日は名前で呼んでいたけど、社内では上司と部下。
私たちがつき合ってることなんて、誰も知らない。
社長もまさか偽装から本当の婚約者になったことは知らない。
だとしたら、私がエンゲージリングを付けているのは変じゃないかな、なんて、今さらながら思ってしまう。
だって、この私が婚約したなんて、誰が信じる?
しかも相手は鬼部長でイケメンで社内人気トップの篠宮和真だなんて。
やっぱり指輪は外してしまおうか…と思いながら、左手をポケットに入れて思案する。
隣の席のメグちゃんも出勤し、さぁ、仕事を始めようかと思っていると、フロアに総務部長が駆け込んできた。
総務部長は40代半ばで、飲み会の盛り上げ役のような明るい性格の持ち主。
そんな人が慌てているから、みんな何事かと注目している。
総務部長は篠宮部長のデスクに直行して、手にしていた書類を見せている。
総務部長は声を潜めるそぶりもなく、むしろ少し大きめの声で篠宮部長に話始めた。
ここは会社。
昨日は名前で呼んでいたけど、社内では上司と部下。
私たちがつき合ってることなんて、誰も知らない。
社長もまさか偽装から本当の婚約者になったことは知らない。
だとしたら、私がエンゲージリングを付けているのは変じゃないかな、なんて、今さらながら思ってしまう。
だって、この私が婚約したなんて、誰が信じる?
しかも相手は鬼部長でイケメンで社内人気トップの篠宮和真だなんて。
やっぱり指輪は外してしまおうか…と思いながら、左手をポケットに入れて思案する。
隣の席のメグちゃんも出勤し、さぁ、仕事を始めようかと思っていると、フロアに総務部長が駆け込んできた。
総務部長は40代半ばで、飲み会の盛り上げ役のような明るい性格の持ち主。
そんな人が慌てているから、みんな何事かと注目している。
総務部長は篠宮部長のデスクに直行して、手にしていた書類を見せている。
総務部長は声を潜めるそぶりもなく、むしろ少し大きめの声で篠宮部長に話始めた。