地味OLはシンデレラ
企画広報部のフロアがシーンと静まり返る。
パソコンのキーボードを叩く音すらしない。
あれ?
どうしたんだろう。
みんなの視線が篠宮部長と私に向けられている。
隣にいるメグちゃんは口をポカーンと開けたまま、固まって動かない。
私はさっきの総務部長の言葉を思い出してみる。
『結婚の日取り。名字変更書類は栗原さん宛に』
待って待って待って!!
これじゃあ、私は結婚する予定で、相手は篠宮部長っていう話……みんなにバレた?
「篠宮部長と栗原さんが結婚!?」
「うそ~~~!?」
「総務に電話して確認!!」
「ぎゃーっ!!」
「凄い~!!」
「本当の話!?」
一瞬の静寂の後、フロアのあちこちから、拍手、歓声、悲鳴、疑い…いろんな声が混じりあって、耳を塞ぎたくなる。
私はポケットから左手を出し、ヨロヨロと篠宮部長のデスクに向かった。
パソコンのキーボードを叩く音すらしない。
あれ?
どうしたんだろう。
みんなの視線が篠宮部長と私に向けられている。
隣にいるメグちゃんは口をポカーンと開けたまま、固まって動かない。
私はさっきの総務部長の言葉を思い出してみる。
『結婚の日取り。名字変更書類は栗原さん宛に』
待って待って待って!!
これじゃあ、私は結婚する予定で、相手は篠宮部長っていう話……みんなにバレた?
「篠宮部長と栗原さんが結婚!?」
「うそ~~~!?」
「総務に電話して確認!!」
「ぎゃーっ!!」
「凄い~!!」
「本当の話!?」
一瞬の静寂の後、フロアのあちこちから、拍手、歓声、悲鳴、疑い…いろんな声が混じりあって、耳を塞ぎたくなる。
私はポケットから左手を出し、ヨロヨロと篠宮部長のデスクに向かった。