地味OLはシンデレラ
私はシンデレラになります。
あれから、始業時間になっても、企画広報部のフロアはざわざわしていた。
他の部署からも部長と私を見に来る社員たちがいて、すぐには落ち着かなかった。
そんな中、部長の結婚宣言は瞬く間に社内を駆け巡った。
しかもイケメン部長の相手は地味で目立たない事務員。
まさにシンデレラストーリーのような、はたまたおとぎ話のような、夢物語のような。
浮き足立ったような雰囲気の中で、部長は仕事モード全開で、新しい企画に向けて会議をしている。
会議室からは相変わらず怒号が響いている。
鬼部長健在!
私はメグちゃんを筆頭に、女性社員たちから質問攻めにあった。
途中で社長に呼び出され、社長の呼び出しをこれほど感謝したことはないかも。
結局、オフレコの話は、私が一方的に留守電に伝えただけで、社長は了承していないっていう屁理屈で終わった。
ちなみに社長が叔父ということは、いまだに秘密のまま。
「栗原!この書類間違ってるぞ!すぐにやり直せ!」
心の中で、えーっ!っと悪態をつきつつも、それは仕事限定って感じ。
家に帰ると、甘くて優しい和真さんになる。
そのギャップが私には堪らない。
甘くて優しい和真さんは私しか知らない。
誰にも知られたくない秘密。
他の部署からも部長と私を見に来る社員たちがいて、すぐには落ち着かなかった。
そんな中、部長の結婚宣言は瞬く間に社内を駆け巡った。
しかもイケメン部長の相手は地味で目立たない事務員。
まさにシンデレラストーリーのような、はたまたおとぎ話のような、夢物語のような。
浮き足立ったような雰囲気の中で、部長は仕事モード全開で、新しい企画に向けて会議をしている。
会議室からは相変わらず怒号が響いている。
鬼部長健在!
私はメグちゃんを筆頭に、女性社員たちから質問攻めにあった。
途中で社長に呼び出され、社長の呼び出しをこれほど感謝したことはないかも。
結局、オフレコの話は、私が一方的に留守電に伝えただけで、社長は了承していないっていう屁理屈で終わった。
ちなみに社長が叔父ということは、いまだに秘密のまま。
「栗原!この書類間違ってるぞ!すぐにやり直せ!」
心の中で、えーっ!っと悪態をつきつつも、それは仕事限定って感じ。
家に帰ると、甘くて優しい和真さんになる。
そのギャップが私には堪らない。
甘くて優しい和真さんは私しか知らない。
誰にも知られたくない秘密。