嘘つきなキミ（続編）

ーこあー

お父さんから連絡がきて、すぐにあいちゃんと病院へ向かった。

ゆうき...

あい「こあ。ゆうきくんは大丈夫だよ。」

「...うん。」


あいちゃんは自分に言い聞かせる様に大丈夫。大丈夫。と何度も繰り返していた。


病院に着きすぐゆうきの部屋に行った。


ゆうきは沢山の管に繋がれていて横たわっていた。

思わず目を背けた...
怖い...

でも、ゆうきはそんなこあをよそに2人で話したいと言い出した。
そして、お父さん達が病室から出て行き2人きりになった。
何を話していいか分からず嫌な沈黙が流れた。

こあは沈黙に耐えられず口を開いた。


「ゆうき...？どうしたの...？」


きっとこの時不安な顔をしてだと思う。
ゆうきは優しい笑顔で言った。


「こっちに来て。」
っと...。

こあはベットに座わった。


そして、ゆうきが重い口を開いた...


ゆうき「こあ...俺...もう、ダメみたいだ。」

「え...？」

一瞬にして血の気が引いたのが分かった。


ゆうき「そろそろ、こあと本当に別れなきゃいけない時が来た...。」

「そ、そんな事言わないでよ...」


ゆうきは首を振った。


ゆうき「ごめんな...。」

「やだよ。そんなのやだよ...」


思わず俯いてしまった。
泣いてる顔をゆうきに見られたくなくて...


ゆうき「こあ...今までありがとう。」


思わず顔を上げた。
それじゃ、本当に最期みたいじゃん。
そう言おうとした。
でも、ゆうきの瞳から一筋の涙が流れ落ちた。
それでもゆうきの顔は穏やかで、優しく微笑んでいた。
まるで、余命が僅かだと言う事を忘れてしまうくらいに...