嘘つきなキミ(続編)
ーあいー


ゆうきくんが亡くなった。
その瞬間、こうへいが亡くなった時と重なり、私は立っていられなくなった。
そして、その場に座り込んでしまった。


「こうへい...」

私は無意識にこうへいの名前を呼んでいた。


その声に気付いたはやとが近づいてきた。


はやと「あい。しっかりしろ。」


そう言って私を立たせてくれた。

おじさんとおばさんは、とても悲しそうな顔で私を見ていた。


そしてはやとは、おじさんとおばさんを見てはっきりした口調で告げた。

「23時42分。ご臨終です。」

はやとは頭を深々と下げた。


おじさん・おばさん「ありがとうございました。」


おじさんたちも、頭を下げた。


そして、はやとは頭を上げ、こあの側に行った。

はやと「こあ。今日はもうあいと一緒に家に帰りなさい。」

こあ「いや...。ゆうきのそばにいたい。」

はやと「はあ...ダメだ。気持ちはわかるけど今日はもう、遅いから家に帰って休め。」

こあ「お父さんになんて...こあの気持ちわかるわけない!!!!」

そう言ってこあは部屋を飛び出して行ってしまった。

はやと「こあっ!!!!」

はやとは急いで振り返ると、体がフラつきゆうきのベットへ手をついて俯いていた。


「はやとっ!!!」

はやとに近付こうとするとはやとは顔を歪め怒鳴った。

はやと「来るなっ!!!」

私は、ビックリし思わず足を止めた。

「わりぃ...。こあを頼む」

あい「...わかった。」


私はこあを追いかける為、病室を出た。


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