嘘つきなキミ(続編)
ーこあー

あいちゃんが出て言ってから二時間が経った。
一向に帰って来なく、心配になり電話を入れることにした。


ープルルルル

?「こあか?どうした。大丈夫か?」

「お父さん?!」

はやと「ぁあ。」

「あいちゃんわ?全然帰って来ないから…」

はやと「ぁあ。そうか。連絡しなくて悪かったな。」

「それはいいんだけど…」

はやと「あい、泣いて寝ちまったで、そのまま寝かせとくから今日は、ここに泊まらせるな。」

「え?あいちゃんが…?」

はやと「ぁあ。ゆうきが死んで、こうへいの事思い出しちまったみたいでな…」

「こあの事はなんか言ってなかった?」

はやと「特には言ってなかったぞ?何があったのか?」

「こあ、あいちゃんに強く当たっちゃったんだよね…。だから、謝りたくて…」

はやと「そっか。あいそんな事一言も言ってなかったけどなあー。まあ、明日は帰ると思うからそん時でいいんじゃないか?」

「分かった。ありがとう。おやすみ。お父さん。」

はやと「おう。おやすみ。明日学校も無理すんなよ。なんかあればすぐ連絡しろよ。」

「ありがとう。」

はやと「じゃあな。」


そう言ってお父さんは、電話を切った。


こあは、携帯を握りしめ天井を見上げた。


あいちゃんは、優し過ぎる。
こあの事お父さんに何も言わなかったんだ。
こあは、あいちゃんにこんなにも辛く当たって傷付けたのに…。
辛いのは、こあだけじゃ無いのに…
自分の未熟さに嫌気がさした。


ゆうき…
ゆうきは、こんな時なんて言ってくれるかな…

そんな顔してないで笑えよ。
それとも
こあなら大丈夫だよ。

何でもいいから、こあに話しかけてよ…

ゆうき、あいたいよ…








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