嘘つきなキミ(続編)
ーあいー


私は深呼吸をしてから、ドアをノックした。


ーコンコン


ドアを開けると、目が少し赤くなり涙目のはやとの姿があった。


「はやと…」

はやと「おう。」

「さっき、こあ来たよ。」

はやと「そうか。」

「うん。ねえ、はやと。」

はやと「ん?」

「泣いていいよ。」

はやと「いきなりなんだよ。」

「こあが部屋出て言った後、はやとこうへいに話しかけてたって言ってたよ。本当は辛いんでしょ?」


はやとはビックリした顔をし、言葉を失っていた。
まさかこあに聞かれてるなんて思ってなかったと思う。


「無理しないで。せめて私の前では。。。」

はやと「もう、大丈夫だよ。サンキュー」


はやとは、笑顔を作った。
でも、その笑顔は余りにも引きつっていた。


「はやと…」

はやと「俺は、大丈夫だから。」

「私、そんなに頼りないかな…」

はやと「え?」


心の声が漏れてしまった。
このまま居たらはやとを困らせるだけだと思いまた来ると伝え部屋を出た。


はあ…
思わず溜息がでた。

なんで、はやとは私に頼ってくれないんだろう。
そんな事を考えながらカウンセリング室へ戻った。



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