嘘つきなキミ(続編)
病院に着き俺らは医者から、発見が早かったから一命は取り留めたが、出血量が多かった為、輸血していると説明をうけた。

もう少し遅かったら、残念な結果になってたと言われた。

俺は、一気に鳥肌が立った。
あいの家に行ってよかった。
みゆきのお陰だ。


それから俺らは医者と警察に事情を聞かれた。


知ってる事を全て話した。


あいの傷跡には、ためらい傷がなかったらしい。
自殺未遂と判断され、詳しくは本人が目が覚めて落ち着いてからとなった。


みゆきは泣きながら生きててよかった。
と何度も繰り返していた。
そして、血だらけになったこうへいの写真を拭きながら...

みゆき「こうへい、ありがとう。あいを連れてかないでくれて...。守ってくれて...。」


おばさんとおじさんはその光景をみて、
涙を流していた。


看護婦さん「目覚まされましたよ。」


俺らはあいの病室へ入った。


みゆき「あいっ!!!!」

あい「私...生きてたんだ...」

みゆき「ふざけないで。何があっても死ぬなんて許さない。こうへいが...こうへいがどんな想いで...」

はやと「やめろ。それは、あいが元気になってからにしろ。」

みゆき「だってっ!!!」

はやと「ここは、病院だっ。」

みゆき「でもっ!!!」

はやと「俺だって言いたい事いっぱいあんだよ。でも、今言ったって...こんな状態で言ったって、意味ねーだろ。」


みゆきは俯いて、病室から出て行った。
俺が追いかけようとしたら、おじさんが私達が行くから、ここにいてあげてといってくれてので、その言葉に甘える事にした。


あい「...ごめん」

はやと「ぜってー許さねえ」


あいは俯いた。


はやと「なんで、こんな事したんだよ。」


俺はあいの左手首に目をやった。


あい「ごめん...」

はやと「謝っても分かんねえんだよ。俺には人の心読む能力とかねえから」

あい「...こうへいに......こうへいに逢いたかった...」

はやと「っっっ!!!!!」


言葉が出てこなかった。
俺は今の現実が辛くて自殺したと思ってた。

まさか、こうへいに逢いたいから自らの命を断とうとしたなんて、これっぽっちも思っていなかった


あい「......ごめん...」


あいは、俺らが思っている以上に深い深い傷を負っていた。
そんな事に気がつかず、俺はあいの事を突き放そうとしていた。

俺、最低だ...。



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