嘘つきなキミ(続編)
ーあいー

はやとの病室を出て歩いていると、デイルームにこあがいた。


「こあ?」

こあ「あいちゃん…」


横に座ると、こあは凄く不安げな顔をしていた。


「どうしたの?」

こあ「あのね、さっきお父さんの病室に行ったの。そしたら、お父さんと誰かが話してて…」

「うん。」

こあ「そしたらね…脳腫瘍って…」

「はやとが?」

こあ「分かんない。なんて言ってるかあんまり聞こえなかったから、、、。」

「そっかあ。」

こあ「あいちゃん、なんか知ってる?」

「こあ、ごめんね。私も分からないの。はやとなんか隠してるなーっとは思ってたんだけど、聞いても何も教えてくれなかった。」

こあ「そうなんだ。。。でも、お父さんじゃないかも知れないよね?」

「うん。その可能性はあるね。だから、そんなに心配しないで大丈夫だと思うよ!!」

こあ「そっか!ありがとう!お父さんのところ行ってくるね!!」


私は、笑顔でこあを見送ったが、私の心の中は、不安で仕方なかった。


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