嘘つきなキミ(続編)
ーはやとー

家に帰って来た。

俺はベッドに横になり4人で最後に撮った写真をみていた。
その頃の俺らはとても輝いていて、どこにでもいる普通の高校生だった。


あいつが死んで、何もかも変わってしまった...

でも、一つだけ変わらないものもある
それわ...みんなあいつの事が好きで、あいつの存在がデカすぎて...忘れられないって事だ


それでも、俺らはこの2年で少しづつ前に進んだと思っていた。
ちゃんと勉強をして、受験だってした。
そして、みんな合格した。

俺は、医大
みゆきとあいは、看護学校

そうやってほんの少しづつだけど、あいつの死をみんなで乗り越えて来たと思っていた。

でも、違ったんだ。

心の何処かに深い傷を抱えてそれに蓋をして生活していただけだったんだ。
俺は、無意識のうちにそれに気づかないふりをしていた。

それが2年という月日の中で少しづつ積み重なって抱えきれなくなった。

そして...爆発したんだ...。


こうへい...
やっぱ俺じゃダメなのかな...
あいのこと支えられねえよ...


俺はそのまま寝る事ができず、朝を迎えた...





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