嘘つきなキミ(続編)
ーあいー

二階に上がるとこあの部屋から2人の話し声が聞こえた。

「だって、あいちゃんは優しいでしょ?こあが1人になっちゃうって分かってるでしょ?そんな状況であいちゃんは、ダメって言うと思う?」

「…そうだよな…」

「だから、私は1人で暮らすよ。」


こあは、そんな事を考えてたんだ。。。



ーコンコン

「入るよー!」


私は、返事もきかず部屋に入った。


「ごめんね。立ち聞きするつもりはなかったんだけどね、こあ、それは違うよ。」

こあ「え?」

「私はね、小学生の頃に妹を亡くしたの。中学生の時にはお母さんも亡くなった。そしたらお父さん、私を置いて家を出てっちゃったの。それでね、高校生になって初めて恋した人も亡くなった。。。その1週間後くらいだったかな、、、出てったお父さんも事故で亡くなったの。みゆきだって…」


私は俯いた。


こあ「…」

「だから、最初は迷ったよ?私と一緒にいる人は、みんな亡くなってくから…でもね、1人で居るってこあが思ってる以上にすごく辛いよ?そうなるのは、私だけでいいって思ったの。だから、こあが私と住んでいいって思うなら一緒に住まない?」

こあ「あいちゃん…」


私は微笑んだ。


こあ「よろしくお願いします。」

「ありがとう。じゃあ、私は寝るね?おやすみ」

こあ「おやすみ。」


そう言ってこあの部屋を後にした。


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