それはきっと、幻だった
朝のショートホームルームの時間。
「今日は文化祭のこと決めたいと思います。アンケート配るので答えてください。」
文化祭実行委員の人が、前にでてアンケートを配る。
私達1年生は教室展示だ。
毎年だいたいはお化け屋敷やアトラクションっぽいものをつくっている。
「楽しみだね〜。」
由香里とコソコソ話しながらアンケートを埋めていく。
その後アンケートが回収され、話し合いの結果お化け屋敷をすることになった。
私、美月、由香里、瑠奈は4人とも外装係をすることにした。
外装係の他に衣装、内装、小道具係がある。
黒板に名前を書きにいくと
「あ、橋本さん。何係にする?」
木村に話しかけられた。