本気のパイライト
勇人side❥❥❥


「……よしっ、悠久!そこだ、いけー!」


「悠久先輩っ、ナイッシュー!」


大きな歓声の中、俺と渡良瀬ちゃんは負けないように声を張り上げていた。


俺達がいたのは、悠久がスタメンで出場するバスケの大会の決勝。


悠久に誘われていた愛生ちゃんが、俺達も誘ってくれて応援に来ていたのだ。


「愛生ちゃん、まだ来ないな…」


「退院の準備に時間がかかってるのかも……」

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