本気のパイライト


少し暗くなってきたなぁ……。


ケータイの画面で時間を確認すれば、針は夕方になったことを伝えていた。


「……岩崎先輩」


「ん?」


「この後、暇ならどこか遊びに行きませんか?」


もう少し、一緒にいたい……。


内心ドキドキしながら聞くと、先輩は爽やかな笑顔を見せた。


「おう、いいな。どっか行こう!」


「…っ!えっと、どこがいいかな……」


私は嬉しくなりながら行き先を考える。


あ……、あそこなら…。

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