本気のパイライト


あぁ、やばい……。


彼女はキケンだとわかっているのに。


これは彼女の罠だと感じているのに。


負けず嫌いな俺の性格は、そんな危険信号をも無視してしまうらしい。


挑戦的な笑みの彼女に、俺はゆっくりと言葉を返した。


「…あぁ、気になるね」

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