本気のパイライト


「えっ…、岩崎先輩!?」


「え…、渡良瀬ちゃん!?」


カラオケボックスで同時に声を上げた私達は顔を見合わせる。


なんで先輩がこんな所に…。


夏休みが明けて少し経ったある休日。


中学の友達に人数合わせのために無理やり来させられた合コンにあったのは、先輩の姿。


「何?知り合いなの?」


不思議そうな顔で私のことを見てくる友達に、私は戸惑いながらも口を開く。


「…うん。高校の先輩…」

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