本気のパイライト


あれ以来、先輩には会っていなかった。


そして今日、久しぶりに先輩と会った。


偶然だけど、この機会を利用しない手はないわよね…。


私は鏡に映る自分を見てニヤッと笑ってから、呟いた。


「決めた。岩崎先輩と一緒に合コンを抜ける。
…まだ12時だし、先輩をリードしてどこかに行っちゃおう!」


それで、絶対に私を好きにさせてみせる…!


私は髪を整えてからトイレを出て行った────。

< 37 / 162 >

この作品をシェア

pagetop