本気のパイライト


────────


「悔しい……」


「ん?何か言ったか?」


「いえ、別に…」


私は隣に立つ先輩にジロリと視線を送る。


私が誘おうと思ってたのに…。


涼しい顔をする先輩に、私はさっきまでいた
カラオケボックスでのことを思い出した。

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