本気のパイライト


私の予想通り、先輩もガッツリ食べたい派だったようで、結果はこの通り。


私の目の前で美味しそうにステーキを頬張る先輩を見ながら、私も一口ステーキを口に運んだ。


「ん〜…、美味しい!」


噛んだ瞬間、口の中にジュワッと広がる肉汁と旨み。


噛みごたえのあるお肉の食感が、もっと食べたいという私の気持ちを強くさせる。


「美味そうに食うな」


笑って言う先輩に、私も笑みを返して言った。


「岩崎先輩こそ、いい顔ですよ」

< 46 / 162 >

この作品をシェア

pagetop